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「ものづくり」との出会い 私が見つけた職人道!

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ものづくりの楽しさに目覚めたとき、職人への第一歩を踏みだす。働きだして、初めて気付いた人もいる。ものづくりの仕事に就くことを夢見続けた人もいる。職人さんに、ものづくりとの"出会いのドラマ"を聞きました。

  • 「気付けば、夢中に・・・」編
  • 「入門させてください!」編

「気付けば、夢中に・・・」編

伝統工芸士 行松 恭子(ゆきまつ きょうこ)さん

伝統工芸士 行松 恭子(ゆきまつ きょうこ)さん

15年間、家具をつくり続けてきた行松さん。日本で唯一の、女性『伝統工芸士(経済産業省認定)』です。

株式会社 山藤(やまとう)家具工芸

株式会社 山藤(やまとう)家具工芸

紫檀(したん)などの"唐木(からき)"を素材に、ネジを使わず手で組み合わせてつくり上げる家具。『唐木指物(からきさしもの)』と呼ばれる伝統工芸の1つです。

「とにかく仕事せな」。それだけの想いで、20歳を過ぎたころ、山藤家具工芸のパート求人に応募しました。『唐木指物(からきさしもの)』なんて知りもしない。漆を塗る前に表面を磨いて整える作業を任されたけれど、道具の名前も、専門用語も、何も知識のない状態。毎日師匠に怒鳴られて、トイレに隠れて悔し泣きしての繰り返し。負けず嫌いな性格だから、必死に覚えて、1つできるようになると「次はこれやるか?」と新しい課題を出されて。そんな日々を積み重ねているうちに、いつしか家具づくりに夢中になっていたんです。自分が職人さんになれるとは思っていなかったし、器用だったわけでもない。無の状態から一歩一歩踏みしめてきたから、ここまで来られたのかな。言うても、例えば全然別の工房へ入っていたら……と想像すると、続けて来られたのはやっぱり「この師匠やったから」だと思いますよ。

伝統工芸士 行松 恭子(ゆきまつ きょうこ)さん2

現代の名工 藤原 久雄(ふじわら ひさお)さん

「恭子は、よくついてきました」

現代の名工 藤原 久雄(ふじわら ひさお)さん

「よく、ついてきたな」としみじみ思います。意見がぶつかり合い、「もうやめるか?」と言ったことは何度もある。でも、恭子は「何でやめなくちゃならないの!」と決してくじけませんでした。私たちの家具づくりには、設計図がない。頭のなかにある形を自在につくる、この自由さが彼女の性格に合っているのかもしれませんね。

フォトアルバム 行松さんと家具づくり

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フォトアルバム 行松さんと家具づくり

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東南アジアで仕入れた唐木たち
代表の藤原さんが東南アジアで仕入れてきた、原木。
製材所で製材した後、風通しの良い場所で5年間寝かせて『黒み』を抜きます。

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自分の中にあるイメージを形に
山藤家具工芸の『唐木指物』に、設計図はありません。頭の中にあるイメージを基に、必要なパーツを切り、磨く。バランスさえ取れていればあとは"自由"なのです。

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漆塗りの様子
木から絞った、純粋の漆を塗る。漆は、よく乾かないうちに風に当たると黒ずんでしまうため、塗ってはふき取り、ふき取っては塗る。漆を、少しずつ残していきます。

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頼れるのは自分の手と勘だけ
ネジを使わず、手で組み合わせてつくり上げるのが『唐木指物』です。
頼れるものは、自分の手と勘だけ。花台、棚、椅子など様々なものをつくります。

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行松さんのつくった茶棚
約40日で、1つの家具が完成。出来上がりの喜びには、「お客様に気に入ってもらえるかな?」という不安がつきもの。「お客様には、好きなだけ触ってもらいたい。手で触れてみなければ、その"もの"の良さって伝わらないと思うから」。

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師匠、藤原さんと
行松さんが「尊敬している」と話す師匠、藤原さんと。「私たちがつくりたい家具は、高さや大きさを緻密に計算したものではありません。なんだかほっとする、触ると気持ちが良い。そんな、人様が喜ぶものをつくることができれば幸いですね」。

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