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ものづくり現場レポート

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fresco

“吹き込む息が見せる世界

2001年に誕生したfrescoは、ガラスアートを広めようと代表の辻野氏が立ち上げた吹きガラス工房です。目指すのは、使う人の生活空間に彩りを添えるもの。工房に加わったばかりの若手スタッフにもその想いがつながり、frescoの輪はどんどん広がっているようです。

fresco
和泉市小野田町259
従業員数6名
URL: http://www.studio-fresco.com

吹きガラス職人 浜田 拓也さん (22歳)

憧れの存在がくれたエネルギー

吹きガラス職人 浜田 拓也さん (22歳)

基本的にアシスタントと二人一組で行われる吹きガラス。去年の4月から研修生として働く浜田さんは、現在先輩のアシスタントを務めています。今はできないことばかりと話す浜田さんを駆り立ててきたのは、ガラス職人への憧れでした。

アートはいつも身近なもの

これからは池宮さんが後輩を育てる番ですね。

吹きガラス職人になりたいと思ったのはいつ頃ですか。
「旅先の北海道で留寿都(るすつ)美術館に行ったときに、ヴェネチアガラスの展覧会を観たんです。とても細いワイングラスの持ち手だったり繊細なレースのようなレースグラスだったり、どれもが素晴らしくて心が動かされ、やりたいと思ったんですよね。それが高校生のときですね。その後、ガラス職人が腕を競い合うテレビ番組を観て、かっこいいな~と感じたことが決め手となり、ガラスを学ぶために大阪芸術大学へ入りました」
もともと何かを『つくること』は好きだったのですか。
「親がデザイン関係の仕事をしているので、ものづくりの過程を目にしながら育ちました。僕自身、友人が外で遊んでいるときに絵を描いているのが好きな子どもだったし。中学の吹奏楽部で音楽に目覚めてから、絵はあまり描かなくなっちゃいましたけど。昔から『表現すること』はいつもやっていましたね。だから、ガラス職人をやりたいと思うのは、僕には自然な流れだったのかもしれない」

始まれば、止まれない熱いガラス

厳しい言葉に感じる想い

浜田さんは、ガラスづくりのどんなところに惹かれたのでしょうか。
「ガラス職人といっても吹きガラスのように溶かしたガラスを加工するホットワークや、反対に常温で硬いままのガラスを加工するコールドワークなど製造法はたくさんあります。なかでも僕が吹きガラスに惹かれたのは、つくる時間が密だと感じたから。ガラスを巻き取ったら途中で立ち止まって考えることも、休憩もできない。そこには、スポーツ選手に通ずるものがあると思うんです。練習を重ねて技術を磨くのだけれど、本番は1回だけ。つくっているものを手で触れないことも、面白いですよね」
frescoとの出会いを教えてください。
「ワークショップに参加したのがきっかけです。スタッフのみんなに出会ってイベントのお手伝いなどをしていくうちに、ここでやりたいと思うように。代表の辻野に出会ったときから、frescoの想いに共感していましたし。大量生産品ではなく大事に使える『いいもの』を使ってほしい、だから『いいもの』をみんなに知ってもらいたい。この考えに、素直に賛同できた。それに、代表のライフスタイルが自分の理想と一致したことも決め手になりました。灯り、もの、会話、代表の生活は洗練されているんです。選ぶ目がしっかりしているから、身の回りも素敵なんですよね。」

今度は僕があげる番

アシスタント姿の浜田さんの顔つきから、真剣な気持ちが伝わります。

アシスタント姿の浜田さんの顔つきから、真剣な気持ちが伝わります。
「まだわからないことが多いので、今は技術と自分を磨きたいですね。今後腕を磨いていった先に、自分のつくりたい製品像が見えてくると思うんです。僕はガラス製品や職人の姿に憧れて、自分もやりたい、と思って動いてきた。だから、僕も子どもたちから憧れられる職人にいつかなりたいと思っています。何かに向かって動くエネルギーってとても大事だから、情熱をあげられる職人を目指していきます」