
伝統の技と情熱が生みだす、美しいガラス瓶。創業105年の歴史を持つ酒井硝子は半人工製瓶でガラス瓶をつくる、西日本唯一の企業です。1本ずつ職人の手作業によってつくりだされる酒井硝子のガラス瓶は、清酒、焼酎やウイスキーなどの容器に使われており、味わい深いガラス瓶が『中身の味』すらも表現しています。
酒井硝子株式会社大阪市淀川区野中北2-5-21
従業員数 62名
URL: http://www.sakai-glass.co.jp/
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伝統の技と情熱が生みだす、美しいガラス瓶。創業105年の歴史を持つ酒井硝子は半人工製瓶でガラス瓶をつくる、西日本唯一の企業です。1本ずつ職人の手作業によってつくりだされる酒井硝子のガラス瓶は、清酒、焼酎やウイスキーなどの容器に使われており、味わい深いガラス瓶が『中身の味』すらも表現しています。
酒井硝子株式会社

硝子職人 中井 光(なかい ひかる)さん(30歳)
半人工製瓶の花形である『素地巻き』を行う入社7年目の中井 光(なかいひかる)さん。『ガラス瓶づくり』の魅力を語って頂きました。
巻いて、入れる技
炉の温度は1200度。鉄の竿を巧みに操り、水飴のように溶けたガラス素地(きじ)を巻き取っていく。コツは「気泡やシワができないよう、滑らかに巻き取る」こと。続いて、巻き取った素地を金型に流し込みます。「ブレないように、いかに上手いこと巻いて入れるか」。これが職人としての技です。素地巻きはガラス素地が固まらないよう素早く、しかし慎重に行い、一連の動作は15秒ほど。それを1日1000回近く繰り返します。
酒井硝子は半人工製瓶(手作業)でガラス瓶をつくる企業です。真剣な表情で、『素地巻き』の作業を行うのは入社7年目の若手硝子職人、中井さん。
「夏はめちゃくちゃ熱いですよ。汗もすぐに乾いてしまうので、身体から塩が噴いてきます。竿自体も熱くなりますから、始めたてのころは竿を強く握ってしまい、小さな火傷が絶えませんでした」と、手のひらの堅くなったマメを見せて言います。「今は1本1本、肩に力を入れてやっているので、すごく疲れます。でも先輩たちを見ていると動きがとても滑らかで、上手い人ほど楽そうに作業しているんですよね。きっと上手くなれば楽になると思うので、後ろから覗いて勉強させてもらっています」
中身を表現する
炉の中には坩堝(奥村坩堝産)が8つ設置されています。
『手先が器用』という特技を生かして23歳のときに酒井硝子へ入社した中井さん。下積み期間を経て、現在は半人工製瓶の花形である『素地巻き』を行っています。「手先の器用さには自信があったのですが、難しいですね。まだまだ修行中です」
1本1本、手づくりである半人工製瓶は、大量生産向きの自動製瓶では製造できないガラス瓶を生みだします。「複雑な形や、凝ったデザインの瓶は、半人工製瓶が得意としています。色の微調整も可能で、表現の幅が自動製瓶より圧倒的に広いです」。酒井硝子の方針は『芸術作品を工業製品で表現する』こと。人件費のコストがかかるため、1本当たりの値段は自動製瓶よりも割高です。それでも、こだわりのガラス瓶の需要は高く、様々なお酒の容器に酒井硝子のガラス瓶が使われています。
「知人に『このお酒の瓶をつくっている』と話したときに『スゴイ!』って言われるとやっぱり嬉しいですね。半人工製瓶だと、お酒の中身のイメージを瓶で表現することができます。試飲に近い、『味がわかるガラス瓶』をつくることが目標ですね。僕はお酒を全く飲めないんですけど、そういう人でも、ガラス瓶を味わってもらえたら嬉しいです」