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ターナー色彩株式会社

“絵具への飽くなき探究心

絵が持つ魅力を引き出し、無限の可能性へと導くターナー色彩の絵具。ターナー色彩は『ポスターカラー』や『アクリルガッシュ』などの絵具で日本トップシェアを誇る企業です。大阪から日本の美術業界を支えるターナー色彩。そこには常に質の高い絵具を追い求める職人たちの努力がありました。

ターナー色彩株式会社
大阪市淀川区三津屋北2-15-7
従業員数 85名
URL: http://www.turner.co.jp/

絵具職人 永井 晋(ながい すすむ)さん(31歳)

絵具づくりで描く自分色

絵具職人 永井 晋(ながい すすむ)さん(31歳)

若手職人のリーダー格である入社7年目の永井 晋さん。「この仕事は天職」だと話す若手職人に、絵具づくりにかける思いを語っていただきます。

絵具が生まれる瞬間

なめらかな筆の運び。そして、ムラがなく鮮やかな発色。ニゴリのない鮮やかな色は、描く人も見る人も魅了します。ターナー色彩は『ポスターカラー』や『アクリルガッシュ』などの絵具でトップシェアを誇る企業です。多くの芸術家から愛されているターナー色彩の絵具。読者の多くも中学、高校時代に美術の授業でお世話になったはず。「最もポピュラーな絵具だけに、きちんと丁寧につくっています」。そう話すのは入社7年目の若手職人、永井さん。製造の作業全般を担当する絵具職人です。

絵具の製造は、色の元である顔料や接着剤、溶剤など様々な原料を撹拌機(かくはんき)(写真1)で混ぜ合わせるところから始まります。絵具の質を左右する重要な作業で「職人の判断で原料の注ぎ足しやモーターの回転数の調整などが必要となります」と永井さん。撹拌機で1時間ほど混ぜれば次は混練機(こんれんき)(写真2)での作業。ローラーで粗い粒子を潰していきます。ここで細かく丁寧に砕かれた粒子が『ニゴリのない高純度な色と、なめらかな筆の運び』の正体。「色の発色や絵具の硬さというのは僕たち職人の腕にかかっています」。その後、検査を経て、チューブへの詰め込みを行えば完成。1日に約3000リットルの絵具を製造します。

絵具が生まれる瞬間
写真1:撹拌機(かくはんき)で様々な原料を混ぜ合わせる。
絵具が生まれる瞬間
写真2:混練機(こんれんき)で粗い粒子を砕く。

人の心を動かす絵具

「様々な絵具があるなかで、一度使ってもらえばターナーの絵具の良さがわかってもらえると思います」と、製造する絵具に自信を持つ永井さん。
「それだけ質にこだわっています。少子化の影響で絵を描く子どもたちの数が年々減り、大人はパソコンを使って絵を描く人が増えました。業界的には大変厳しい状況です。でも、だからこそ質を大切にしたい。使ってくれた人に『さすがターナーの絵具だな』と思ってもらえるように」

ターナー色彩の社内には『我々の製品は常に最良であらねばならない』という『社是』がいたる所に掲げられています。企業全体から溢れる絵具への飽くなき探究心。もちろん、その想いは永井さんにも受け継がれています。
「僕がつくった絵具を使って絵を描く人たちがいる。そして、その絵に心動かされる人がいる。こんなに嬉しいことはないですね。僕はこの仕事だからこそ自分の存在を示せているのだと思います」

現在の夢は「もっと多くの人たちにターナーの絵具を使ってもらうこと」。そのために、永井さんは今日も、明日も、質の高い絵具をつくり続けます。

人の心を動かす絵具