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ものづくり現場レポート

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葛城煙火株式会社

“夜空を彩る大輪の花。

天神祭奉納花火から町の花火大会まで近畿各地の打ち上げ花火を手掛けている葛城煙火。夜空を彩る大輪の花は、形に残らないからこそ思い出に強く残る。打ち上げ花火のほかにも玩具花火(家庭用花火)やクラッカーの製造、特殊花火でのイベント演出など様々な花火で人々を魅了し続ける花火師集団に『仕事に対する熱い想い』を語って頂きました。

葛城煙火株式会社(かつらぎえんか)
大阪府大阪市西成区松2-3-29
従業員数 20名
URL: http://www.firebrand.jp

花火師 長廻 睦(ながさこ むつみ)さん  (27歳)

花火と共に歩んでいく。

花火師 長廻 睦(ながさこ むつみ)さん (27歳)

「花火が人生の一部です」と話す入社6年目の若手花火師、長廻 睦さん。毎夏、『人々の心に残る花火』を夜空に打ち上げています。

感動と笑顔を。

感動と笑顔を。

打ち上げられた大輪花と共に沸き上がる歓声。夜空は七色に彩られ、その光に照らされた観客の顔には自然と笑顔が灯っていく。

「どうですか!? すっごい興奮するでしょ?」高揚を抑えぬまま満面の笑みで話すのは花火師歴6年目の長廻さん。花火大会の企画立ち上げから当日の打ち上げまで、花火大会に関する一貫した業務を担当しています。長廻さんの仕事は開催の日時や場所、演出方法など主催者との打ち合わせから始まり、消防署と役所への書類申請。そして花火の構成を考え、専用のパソコンソフトでプログラムを組みます。一昔前までは花火師が打ち上げ筒に直接点火を行っていましたが、現在は遠隔操作が主流。音楽に合わせた花火演出も多いため、点火から開花するまでの時間差を計算し、0.01秒単位でプログラムを組んでいきます。「やっているとだんだん0.1秒でも0.2秒でも違う。0.15秒や! というこだわりが出てくるんですよ」

大会当日は、打ち上げの約12時間前から準備を始め、万が一の事態がないように導火線から打ち上げ筒の底まで不具合がないか入念に確認を行います。「花火は感動と笑顔を生み出すもの。慎重すぎるくらいがちょうどいいんです」。最後にプログラムをインストールした点火機のボタンを押せば花火スタート。夜空に大迫力の花火が描かれます。「花火師の特権は間近で花火が見れることですね。すごい迫力ですよ!」

今ではすっかり花火人間です。

長廻さんが花火師を目指したのは大学4年生のときです。「それまでは自分が何をしたいのかはっきりしていなくて。小さいころから地元の花火大会によく行っていたので漠然と『花火師になりたいな』と思っていたんですけど、どこかでミーハー感覚じゃないかって不安がありました。でも心から離れなくて。そんなときインターネットで花火師について調べているとたまたま長野で『全国新作花火競技大会』という何万発も打ち上げる花火大会があるのを知って」。しかし、このとき既に大会前夜。長廻さんは「この気持ちを確かめたい!」と、深夜にバイクで14時間かけて長野へ向かったそうです。「大阪を出るときは晴れていたのに、長野はすごい雨で(笑)。それでも何万人って観客がレインコートを着て待っているんですよね」。間もなく始まった花火大会は圧巻の一言だったそう。一瞬の輝きで何万人もの笑顔を生み出す花火の力。長廻さんが、花火と共に生きて行こうと決めた瞬間でした。

「今ではすっかり花火人間です。休みの日も花火大会を見に行くほど、花火が大好きなんですよね。花火には人を笑顔にする力があります。僕の打ち上げた花火を見て、『どれだけの人が笑顔になってくれるんだろう』と考えるとワクワクします」夜空を、そして人々の心を彩る花火。今年も長廻さんは笑顔を求めて花火を打ち上げます。

今ではすっかり花火人間です。